家族が寝静まってから片づけを進めると、朝になって子どもたちが「ここ、きれいになったね!」と気づいてくれるようになりました。さらに、「おうちがきれいになったら、お友だちを呼びたいね」という子どもの言葉もともかさんを後押しします。
「反抗期が始まった上の子が、穏やかになった気がします。家が変わったからか、私が変わったからか、楽しそうにすることも増えました」
今は、夫も子どもたちも少し散らかるとみんなで片づけてきれいな状態をキープできるようになりました。ともかさんだけが頑張って片づける必要はありません。
「仕事でも家のことでも、うまくいかないときは『家もぐちゃぐちゃな私だし……』というコンプレックスで落ち込みました。新しいことを始めたくても、『まず片づけないと』というところから進めませんでしたね」
家がきれいに片づけられるようになったともかさんは、現在新しい仕事を始めようと準備しています。片づけや自分のこだわりから解放されて、夢に近づくことができたのです。
「休みの日に、子どもと一緒に簡単な蒸しパンを作ったんです! 今までは子どもが『手伝いたい』とキッチンに来ても、『危ないからダメ!』と言っていたのに。大したことじゃないけど、ちょっとだけなりたい自分になれているかな」
そうほほ笑むともかさんは、かつての理想の姿を叶えられましたね。
ともかさんを片づけから遠ざけていたいくつかのこだわりは、もうありません。あとは自由に、軽やかに、夢に向かってどんどん歩いていくことでしょう。