5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
case.67 自分のこだわりからの解放
夫+子ども3人/事務職
片づけが苦手な方は、「自分はそういう性格だ」とあきらめてしまっているかもしれません。でも、片づけられない原因がわかれば、解決できる方法が見つかるはずです。
家の収納が少ないから? 家事や育児で忙しいから? 毎日仕事で疲れてしまうから?
実は、本当の原因は周囲や環境の問題ではないケースが多いのです。
「私はずっと『時間がないから』『収納がないから』と思っていました。夫にも『私のせいじゃないよ。この家に収納がないからだよ』と言っていたんです」
こう話してくれるのは、3人の子どものママ・ともかさん。
片づけは子どもの頃から苦手でした。大人になって一人暮らしを始めると、仕事や片づけ以外の家事に追われるように。「ワンルームで収納がないから」と、自分を擁護していました。
結婚して子どもが3人生まれると、家族のモノが増えてますます片づけられません。4年ほど前に引っ越してきた今の家では、来客があるごとにモノを紙袋に詰めて見えない場所に押し込んでいました。
家を片づけてくれるサービスを利用したこともあります。でも、すぐにモノだらけに戻ってしまいました。
「1人目と2人目が生まれたときは、まだ家の中をきれいにして赤ちゃんをお迎えできたんです。でも、3人目が生まれたときはダメでした。そこからずっと片づけられなくて、『誰か助けてー!』っていう感じ」
片づけに危機感を覚えたともかさんの目に飛び込んできたのが、家庭力アッププロジェクト®でした。