でも、私もこういうときの対処法がわかってきていて、話を少しずらして、怒りの気持ちを変えるようにしています。私が「振り向くときに足をドスンってやって。ドスンっじゃなくて、“フニャン”だったら、わからへんで」と言ったら“フニャン”に少し笑ってくれて、まだグズッている感じはありましたが、面白い感じを入れつつなんとかその場を切り抜けました(笑)。

 息子はおままごとやお人形遊びが大好きで、自分の中でシナリオができています。演出についてもけっこうこだわりが強いです。

 先日も一緒にお風呂に入ったときに、女の子のお人形を渡されて、息子がサメのお人形を持ってお人形遊びを始めました。入浴剤を入れていないので透明なのですが、「サメがここまで潜っていたら見えないということね」「ここまで上がってきたら『サメだ!』と言って逃げて」などと指示してくれました。

 去年の10月にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行った際に「ジョーズ」の乗り物に乗ったんですが、それを再現しようとしていたようです。

 一度見たもの聞いたものを鮮明に覚えていて、それを再現できるのはすばらしいなと思います。

「ダイナソー」のモノマネもすごく上手で、卵を持って小さい恐竜が走っていくシーンがあるんですが、びっくりするくらいそっくりにモノマネすることができます。

 息子のストーリーや演出についていくことがいつもできればいいんですが、難しいこともあります。私の場合、お人形遊びはなかなか集中力がもたなくて……本当に大変なんです。さぼると息子からすごく怒られます。

 あと、寝起きに、かなり前に見た映画のシーンの再現を求められても厳しいものがありますね。

 おかげでばっちり目を覚ますことができましたが、「そんな覚えてへんわ」なんて心の中でツッコミを入れる朝でした(笑)。

(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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