お金を持っている人でも、「資産が予定より早く枯渇してしまうかもしれない」とか、「想定以上に長生きするかもしれない」といった不安を感じている人がいるようです。
こうしたお金の不安も、「老後をやめる」ことで一気に解消します。
わかりやすいのが、私の父の例です。父は家庭教師の仕事で、今も収入を得ています。年金もあるので、「老後2000万円問題」とはまったく無縁です。
金融庁の試算によれば、不足するのは「月5.5万円」とのこと。ちょっとしたアルバイトや副業くらいはできるのではないでしょうか。
実際、今は多くの人が定年後も働いています。内閣府の「高齢社会白書」によると就業率は年々上昇しており、2022年は60~64歳が73.0パーセント、65~69歳が50.8パーセント、70~74歳が33.5パーセント、75歳以上でも11.0パーセントの人が仕事をしています。
最近は少子化もあって、どこの企業も人手不足が問題になっています。そのため、以前よりも求人が豊富ですし、年齢も問わなくなってきています。また、最低賃金が引き上げられるなど、待遇もよくなっています。
また、働いていれば年金に頼らなくてすむので、年金受給を繰り下げることも視野に入ります。たとえば、70歳まで繰り下げると最大で42パーセント増額、75歳まで繰り下げれば最大で84パーセントもの増額になります。