主力選手たちの高齢化が進む広島

 他球団の関係者が「不気味な球団」と口をそろえる球団が、ヤクルトだ。3連覇を狙った昨季は村上宗隆、山田哲人が春先から打撃不振に苦しみ、リードオフマンの塩見泰隆も度重なる故障で51試合出場にとどまったのが大きな痛手だった。投手陣も先発陣がコマ不足で、生命線の救援陣は清水昇、田口麗斗の必勝パターンにつなぐセットアッパーのやり繰りに苦労した。今オフは元楽天の西川遥輝、元ソフトバンクの嘉弥真新也、増田珠に加え、西武から交換トレードで宮川哲を獲得。投手陣に依然として不安を残すが、他球団のスコアラーは違った見方をする。

最も読めないチーム

「ヤクルトはリーグ連覇した2021、22年に先発陣から2ケタ勝利が一人も出ていない。救援陣を充実させて、先発は五、六回まで持ちこたえて勝つのが本来のスタイルです。この野球を可能にするためには、打線が破壊力を取り戻すことが絶対条件になる。キーマンになるのは山田です。近年は全盛期の輝きを失っているが、3番で復活するようだと打線全体が勢いづく。ヤクルトは優勝するか下位に低迷するか両極端のチーム。今年の戦いが最も読めないチームです」

 今オフに大型補強で話題になったのが、2年連続最下位からの巻き返しを狙う中日だ。巨人を退団した中田翔、中島宏之、ソフトバンクの戦力構想から外れた上林誠知を獲得した。投手陣は上位球団と遜色ないだけにチームがガラッと変わる可能性を秘めているが、中日を取材する地元のテレビ関係者はシビアな見方を示す。

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他球団と比べてミスが多い