直前期に大きく外れた“予想”
ブログにも詳述してあるが、浜崎さんは塾のテキストだけでなく、膨大な参考書に自ら目を通し、長女に最適な“類題”を探し出すなど、かなり濃い伴走をしていた。それゆえ、6年生の夏ごろから始めた過去問でも、最初は点数が出なくても1月までに伸びていくシミュレーションが頭の中に描けていたという。しかし、その予測が大きく外れ、点数が取れないまま直前期を迎えたことで、浜崎さんのメンタルは追い詰められていく。そんなとき、浜崎さんが取った“対症療法”は、自らが徹底的に過去問を解きまくることだったという。
「第1志望校の5年分の社会の過去問をすべて解きました。私のメンタルを落ち着かせるために、1日10時間、3日間くらいずっと過去問を解きまくったんです。異常ですよね(笑)。でもそれで気が楽になったというか、自分で身をもって第1志望校の傾向もわかったし、その対策を考えることもできました。実際に社会の傾向分析は、入試でも役に立ったと自負していますし、やってよかったなと思います。ただ、必死の形相でいきなり過去問を解き始めたので、夫には白い目で見られていたと思いますが……」
こうした経験があったことから、実際の入試が始まってからは、浜崎さんのメンタルも安定したという。埼玉の「前受け」は3戦全勝、2月1日午前の第1志望校、午後の第2志望校もすべて合格したことで、長女の受験は早々に終了した。結果的にみると、大成功と言える受験だが、浜崎さんはこう振り返る。