ヤクルトのオスナ(中央)とサンタナ(左)
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 球団初のセ・リーグ3連覇を目指しながら、今シーズンは3年ぶりのBクラスとなる5位に沈んだヤクルト。両リーグワーストのチーム防御率3.66に終わった投手陣だけでなく、打線もリーグ5位のチーム打率.239と苦しんだが、そのバッター陣にあって気を吐いたのがドミンゴ・サンタナ(31歳)とホセ・オスナ(31歳)の両外国人である。

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 近年は“助っ人”外国人といえどもなかなか思うような成績が残せない中、今シーズンはこの2人で合わせて41本塁打、137打点(他に投手のサイスニードが1本塁打、4打点)。これはチーム単位の外国人野手の成績としては、12球団でもNo.1になる。ヤクルトに次ぐのはロッテだが、26本塁打(パ・リーグ本塁打王)、75打点のグレゴリー・ポランコ以外は、7月の終わりに入団したマイク・ブロッソーが1本塁打、11打点を挙げたのみ。4人の外国人野手が一軍でプレーしたソフトバンクに至っては、本塁打はシーズン途中で復帰したアルフレド・デスパイネが1本打っただけで、打点は4人合わせても「5」にしかならなかった。

 その点、ヤクルトはサンタナが18本塁打、66打点、オスナは23本塁打、71打点。今季は複数の外国人が10本塁打&50打点以上をマークしたチームは他になく、この2人の働きがいかに際立っていたかがわかる。まさに現在のプロ野球における「最強助っ人野手コンビ」と言っていい。

 ドミニカ共和国生まれのサンタナとベネズエラ生まれのオスナ。どちらもスペイン語を母国語とする中南米出身の2人が、メジャーリーグを経てヤクルトに入団したのは、コロナ禍真っ只中の2021年のことだった。海外からの入国制限のあおりで来日が大幅に遅れながらも共に4月下旬から戦列に加わると、サンタナは正右翼手として119試合で打率.290、19本塁打、62打点。当初の三塁からほどなくして一塁に配置転換されたオスナも120試合で打率.258、13本塁打、60打点を記録し、2人はリーグ優勝、そして日本一の“使者”となった(サンタナは日本シリーズ優秀選手賞)。

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2人に共通する点は…