
ヤクルト青木宣親は来季プロ21年目のシーズンを迎える。メジャーリーグでのプレーを挟んだとはいえ球団生え抜きとも言えるレジェンドには将来的に監督就任も期待されているという。
【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら
今オフの契約更改では大減俸となったが双方同意の“円満”な雰囲気が漂っていた。今季限りで3年契約が終わった青木は、12月1日に単年1億4000万円でサイン。3億4000万円から減額制限を超える2億円ダウンは話題にもなった。
「チームと個人の今季成績を考えれば想定内の金額。下手をすれば1億円割れの可能性もあった中、球団側の最大限の誠意すら感じる金額提示だった」(スポーツマネージメント会社関係者)
リーグ3連覇を目指したチームはBクラスの5位に低迷。青木自身も96試合の出場で打率.253(217打数55安打)、3本塁打、19打点という成績に終わった。年俸更改の会見で「本当にありがたいですね。この年齢でもまだ必要としてくれている」と語ったが、これは41歳の大ベテランの本音だろう。
球界野手最年長、日米20年間で積み上げた百戦錬磨の経験は貴重だ。しかし選手登録している限りは結果も求められる。
「兼任コーチという話もあったという。しかし現役一本の肩書きにこだわった青木の思いに配慮した形。功労者に対する球団側の最大限の誠意を感じる。現役引退後はコーチ、そして将来な監督就任の可能性も高まった」(ヤクルト担当記者)
「技術力の高さは球界屈指だけに素晴らしいお手本になる。若手には多くのものを貪欲に吸収して欲しい。MLB挑戦前は自分のプレーに没頭する感じだった。しかし帰国後は若手選手に気さくにアドバイスをしている姿も見かける」(ヤクルト関係者)
今季の結果だけをみれば現状以上の減俸でもおかしくなかった。しかし経験と若手選手への影響力、そして実質的なコーチの役割に対する評価も高いのかもしれない。
「誰もが期待するのは監督就任。実質生え抜きの青木監督が誕生すれば盛り上がるはず。球団の歴史を知る監督にはファンの思い入れも強くなる」(在京テレビ局スポーツ担当)