大宮エリーさん(右)と伊沢拓司さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

 作家・画家の大宮エリーさんの連載「東大ふたり同窓会」。東大卒を隠して生きてきたという大宮さんが、同窓生と語り合い、東大ってなんぼのもんかと考えます。今回は伊沢拓司さんにクイズで勝てるコツを教えてもらいました。

*  *  *

大宮:私、全然クイズできないんですよ。むしろ、クイズ嫌いな感じなんですけど、昔、間違ってクイズ番組に出ちゃったことがあって。

伊沢:間違って(笑)。

大宮:「平成教育委員会」に出たんだけど、あまりに答えられないから、CM中に、ビートたけしさんから直々に「え、東大だよね」「ちゃんとやってよ」って言われたんです。「や、やってます」って(笑)。

伊沢:面白い!

大宮:最下位は徳光(和夫)さんで。後ろから2番目でした。

伊沢:徳光さんが最下位なのも、すごいですけどね。

大宮:もう二度とクイズ番組には出ねぇと思いました(笑)。迷惑かけるから。あれ、どうやったらできるの?

伊沢:いや、特殊な訓練が必要で。

大宮:特殊な訓練? 教えて!

伊沢:テレビに出てドジ踏まないためには、就活用の一般教養問題集とかを1冊さらっていくと、わりとトチらなくなるんですよ。

大宮:うぇー大変じゃん! それ就活の時やりましたよ。SPIですか。

伊沢:SPIと一緒に売ってる一般常識みたいなのです。あれが、わりとクイズ番組とシンクロしてて、基礎力が付くんですよ。意外と一般教養問題集に載ってるんです。平成教育委員会はちょっと特殊ですけどね。中学受験の面白い問題を集めてるから。

大宮:それはどう対策したらいいの?

伊沢:僕は過去の映像とか見て、こういう傾向だなと把握します。あとは普段からクイズの大会で出るような問題をいっぱい解いてるんで、できるんですけど。別に一般の東大生をクイズ番組に出したからって、全然みんなうまくいかないと思います。

大宮:クイズ王ってどうやってなったの? 名人戦みたいのがあるの?

伊沢:明確なタイトルがあるわけじゃないんですけど、最初はTBSの「東大王」で優勝をして、レギュラーとして毎週答えてるうちに、クイズ王といえば、になってましたね。

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