守備陣では、U-20代表の田中隼人(柏)に期待したい。身長188cmの欧州レベルのサイズ感を持つ左利きのセンターバック。U-15時代から世代を引っ張ってきた経験を持ち、左足から長短自在のパスで、相手のハイプレスにも動じず、攻撃の“出発点”となることができる。副キャプテンとして臨んだ今年5月のU-20W杯アルゼンチン大会では、グループリーグ全3試合に、チェイス・アンリ(シュツットガルト)とセンターバックを組んだ。結果的にチームが1勝2敗でグループリーグ敗退となったことで注目度も高まらず、所属クラブでもチームが残留争いに巻き込まれたこともあってリーグ戦出場は3試合のみに終わった。この悔しさと経験を来季に繋げられるか。DFにとって経験値はそのまま守備力アップへの成長となる。20歳でのレギュラー定着から、一気に飛躍を遂げたい。

 今回はこの6名を選出したが、この6名以外にもブレイク候補は大勢いる。ファンにとっては「俺のイチ推し」の選手を早くに見つけ、その選手が成長し、世間に認められてブレイクする姿を見るのは、非常に“爽快”であり、サッカーの“楽しみ方”の一つだ。来季も必ず、ブレイク選手は出現する。予想をいい意味で裏切る選手の出現に期待したい。(文・三和直樹)

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