来シーズンの“ブレイク”を予感させる浦和・早川隼平
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 ヴィッセル神戸の初優勝で幕を閉じた2023年のJ1リーグ。得点王&MVPに選ばれた大迫勇也(神戸)を筆頭に、武藤嘉紀、山口蛍、酒井高徳(いずれも神戸)、西川周作(浦和)らベテラン勢がベストイレブンに選ばれた。一方で、ベストイレブンに入った伊藤敦樹(浦和)、毎晟矢(C大阪)、そしてベストヤング賞の三戸舜介(新潟)だけでなく、伊藤涼太郎(新潟→シントトロイデン)、佐々木大樹(神戸)、佐野海舟(鹿島)、大橋祐紀(湘南)など新たにブレイクした選手も多く現れた。では来季、“2024年のブレイク候補”は誰なのか。その香りを漂わせる選手たちはいるのか。

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 まず初めに触れたいのが、驚愕のJ初ゴールを決めた22歳の大森真吾(札幌)だ。東福岡高時代から名を馳せ、順天堂大でさらに力強さを増した大型ストライカー。身長181cmで肉体には強さがあり、前線で起点となりながら絶妙なポジショニングと動き出し、そして強烈な右足シュートでゴールを奪う。大学3年時、4年時と怪我に苦しみ、札幌入団1年目だった今季も3月に右脛骨疲労骨折による長期離脱を強いられたが、8月にJデビューを果たすと、11月25日のFC東京戦で交代即、40m超のロングシュートを決めて話題となった。札幌の前線は、浅野雄也(173cm)、小柏剛(167cm)、スパチョーク(169cm)と小柄な面々が多いため、万能型の大森がハマればさらに攻撃力がアップするはず。上田綺世(フェイエノールト)を彷彿とさせるFWとして、大森自身にも飛躍の可能性が大いにある。

 同じく今季が大卒1年目だった師岡柊生(鹿島)も来季の飛躍を期待したい存在だ。日本航空高から進学した東京国際大で頭角を現してプロ入り。当初は磐田への加入が内定していたが、FIFAから磐田への補強禁止処分によって鹿島入りした。プレシーズンからアピールして期待を高めた中、左膝のじん帯損傷で7月下旬から約2カ月間の戦線離脱もあってリーグ戦4試合、ルヴァン杯4試合の出場にとどまったが、リーグ最終節では鈴木優磨との2トップでスタメン出場して印象的なパフォーマンスを披露した。豊富な運動量と球際の強さを持ち、前線からの守備でチームに活力を与えながら、自ら前線でボールを収め、力強いドリブルでボールを運ぶことができる。今季の経験を生かせれば、来季をブレイクスルーのシーズンにできるかも知れない。

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来季からJ1昇格の町田には期待のドリブラー