ロッテは「元巨人組」の活躍が目立つ。グレゴリー・ポランコは移籍1年目の今季に本塁打王を獲得。石川慎も今季シーズン途中でトレード移籍し、44試合出場で打率.348、2本塁打、10打点、得点圏打率.474と驚異的な勝負強さを誇った。澤村拓一は34試合登板で4勝3敗3セーブ14ホールドをマーク。与える影響力は個人成績にとどまらず、投手陣をまとめるリーダーとしても貢献度が高かった。日本ハムで中田とチームメイトだった岡大海も109試合出場で打率.282、7本塁打、33打点、西村天裕は移籍1年目で44試合登板し、4勝0敗14ホールドの好成績を残している。他球団から移籍してきた多くの選手が活躍していることは、中田を獲得する口説き文句の1つとして大きなプラス材料だ。

 「ロッテ有力」とささやかれる中で、大逆転で獲得できるのか注目されるのが中日だ。中田を獲得できるかがチームの命運を左右すると言っても大げさでないほど、切実な問題だ。得点力不足で低迷期が続き、昨年はリーグワーストの390得点。4番打者を最後まで固定できなかった。ダヤン・ビシエドに全盛期の力はなく、細川成也、宇佐見真吾など本職が違うポジションの選手が一塁を守っていた。今オフは巨人の戦力構想から外れた中島宏之、ソフトバンクの上林誠知の補強に乗り出しているが、「4番・一塁」で十分に計算ができる中田は喉から手が出るほど欲しい。一部報道によると、立浪和義監督は中田の力を高く評価した上でラブコールを送っている。

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