今季は「不動の4番」として期待されたが……
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 西武山川穂高が14日、国内FA権を行使したことを球団が公式サイトで発表した。

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 「不動の4番」として期待された今季は17試合出場のみ。知人女性に対する強制性交の疑いで書類送検され、不起訴処分(嫌疑不十分)となったことが大きく影を落とした。球団は9月4日に無期限の公式試合出場停止処分にすることを発表し、3軍の選手たちと共に練習を行っていた。

 西武サイドは推定年俸2億7000万円からの大幅減で、単年契約を提示したとみられる。一方で、故障者特例措置に伴い取得した国内FA権の行使について、山川の意思を尊重する姿勢を見せた。FA申請期限の最終日となった14日。山川は権利の行使を決断した。

、一時は野球から離れることを考えたという

 球団公式サイトを通じて発表したコメントの中で、一時は野球から離れることを考えたことを明かしている。そして、「この私の意志を受け入れて頂けることがあるならば、ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています。同時に、FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました」と悩める胸中を吐露した。

 その上で、「FA宣言により西武ライオンズ以外の球団の考えを聞いた上で、残留か移籍の判断をさせて頂くことは、新たな野球人生へと歩ませて頂きたいという、私の一方的な願い、自分本位な意思のように聞こえてしまうであろうことも、重々承知しております。それでも、私が宣言させて頂くことで、何より、私自身のこれからの野球人生に対して、重い責任を持ち続けることの覚悟であることを、どうか少しでもご理解いただけたら幸いです」と他球団移籍も視野に入れ、気持ちを入れ替えて野球に取り組む決意を綴った。

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