ヤンキース時代のルーク・ボイト(ロイター/アフロ)
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 日本のプロ野球、米国のメジャーリーグともにシーズンが終了し、ストーブリーグの季節に突入した。最近では日本の一流プレイヤーが海を渡るのと同時に、メジャーリーグで実績のある選手がキャリアの“立て直し”を目標に来日するケースも増えたように思う。果たして今オフも米国で実績のあるプレイヤーのNPB入りはあるのか。フリーエージェント(FA)の選手から探ってみたい。

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 すでに噂になっている選手では、左腕のフリオ・ウリアス(ドジャースからFA)がいる。本来であれば今オフの移籍市場の目玉となるはずの実績を誇るが、9月にDVの疑いで逮捕されるなどMLBでプレーできるか微妙な状況となっている。そのため、同じくDVの問題で来日したトレバー・バウアー(DeNA)と同じように来日の可能性について報道されている。

 メキシコ出身のウリアスは2021年にナ・リーグ最多の20勝をマークするなど、これまでメジャー8年間で60勝25敗、防御率3.11とバウアーに劣らぬ実績の持ち主。今季の年俸は1425万ドル(約21億4000万円)と高額だが、事情が事情なだけにどうなるか。今季は少し成績は下がったが年齢も27歳と全盛期と言えるタイミング。メジャーの一流投手が2年続けて来日するかに注目が集まる。

 そのほか、投手で面白そうな存在なのが、クリス・フレクセン(ロッキーズからFA)。今季はマリナーズとロッキーズでプレーし、2勝8敗、防御率6.86と苦しんだが、2021年には14勝6敗、防御率3.61、昨シーズンも8勝9敗、防御率3.73とまずまずの成績を残した。年齢も今年で29歳と若く2020年には韓国プロ野球でもプレーし、アジアの野球に慣れているというのも大きい。オフにメジャーでどれほどの契約オファーがあるかは読めない部分があるが、短期的に日本で成績を残してメジャーに復帰というプランも考えられなくもない。

 また、野手で具体的な話が出ているのがメジャー通算108本塁打の大砲フランミル・レイエス外野手(ナショナルズ傘下3Aから自由契約)。ソフトバンクとDeNAが獲得へ向けて調査をしていると伝えられている。守備範囲が狭くディフェンス面は心配な部分は多いが、まだ28歳と若いだけに日本で大ブレイクの期待も膨らむ。今季メジャーではロイヤルズでの19試合にとどまったが、2019年に37本塁打、2021年に31本を放つなど、その長打力は本物だ。

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元本塁打王も可能性あり!?