レイエス以外にも、近年の動向を見る限り野手でFAとなっている選手では状況的に「来日するかも?」と思わせる選手も少なくない。

 日本に“縁”がある選手ではC.J.クロン一塁手(エンゼルスからFA)も可能性のある一人か。名前から分かる方もいると思うが、2021年に広島でプレーしたケビン・クロンの兄だ。メジャーではレイズ時代の2018年に30本塁打を記録するなど、通算187本塁打をマークしている。今季はロッキーズとエンゼルスの2チームで打率.248、12本塁打、37打点だが、シーズン途中で移籍したエンゼルスではケガもあり苦しんだだけに、思うようなオファーがなければ弟に続いての来日もあるかもしれない。

 実績豊な選手では、2020年に本塁打王となったルーク・ボイト(メッツ傘下3Aから自由契約)と、ヘスス・アギラー両一塁手(ブレーブス傘下3AからFA)の2人の大砲も候補になり得るか。

 32歳のボイトは新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮となったシーズンに22本塁打を記録してタイトルを獲得。その後はパドレスとナショナルズでプレーした2022年には135試合の出場で22本塁打をマークしたが、今年は本塁打は0と振るわなかった。一方33歳のアギラーはブルワーズ時代の2018年に35本塁打を放つなど、これまで5度2ケタ本塁打を記録した実績を持つ。今季はアスレチックス在籍時に36試合の出場で打率.221、5本塁打、9打点とボイト同様に苦戦した。

 クロンとは違い2人ともにオフにはマイナー契約になる可能性が高く、右の大砲が必要な球団にとっては検討の余地はあるはずだ。

 そのほか、一か八かの存在ではあるが、仮に獲得する球団が現れれば、大きな話題となりそうなのが29歳のジョーイ・ギャロ外野手兼一塁手(ツインズからFA)。身長196cm、体重113kgとメジャーでも大柄な部類に入るギャロの魅力は何といってもパワー。レンジャーズ時代の2017年から2年連続で40本塁打以上を放つなど、破壊力はトップクラスだ。だが、確実性には欠け、今季は21本塁打を放ちながら打率は.177。ギャンブル的な意味合いも強いが、獲得すれば話題性という意味でもチームに貢献してくれそうだ。

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