その他、最近来日が多いパターンはポランコ(ロッテ)、アキーノ(中日)などメジャーで若くして結果を残したものの、その後に“くすぶり”が目立つ選手。それに当てはまる選手では、29歳のルーグネッド・オドーア二塁手(パドレスから自由契約)が候補か。
オドーアはレンジャーズ時代の2014年にトッププロスペクトとして20歳でメジャーデビュー。2016年からは2年連続で30本塁打以上を記録するなど、順調な成長を見せていた。だが、2020年以降は成績が低迷し、今季もパドレスで59試合に出場して打率.203、4本塁打、18打点と苦しいシーズンとなった。とはいえ、先述の通りまだ20代でパンチ力のある打撃とともに守備力も決して低くない。ポランコのように日本で再び輝いてくれそうな選手でもあり、獲得しても面白い存在だ。
今オフには元阪神の救援右腕ピアース・ジョンソン投手が、シーズン途中にトレード移籍したブレーブスで圧倒的な安定感を披露し、2年総額1425万ドル(約21億3000万円)で契約を延長したように、元NPBの選手が米国で成功を収めてるケースも少なくない。日本で活躍した選手たちのメジャーでの評価は確実に上がっており、日本での成功から米国への凱旋という青写真を描いている選手も多くいるはずだ。一方でメジャーで実績がある選手の来日が増えたが振るわない選手も目立ち、日本の球団は慎重にならざるを得ない部分もあるが、話題性という意味でも今オフに“大物”が来日してくれることを期待したい。