かつて中学受験を経験し、「女子御三家」と言われる難関私立中高一貫校の桜蔭に合格。その後、東京大学に進学された菊川怜さん。小学4年生から始めたという塾通いについて、スランプの乗り越え方、中学受験当日に遭遇したまさかのトラブル、中学受験で得たものなどを語ってもらいました。
【写真】桜蔭中入学式の菊川怜さんのカットなどはこちら(全2枚)母のすすめで小4から塾へ
小学校3年生に学年が上がるときに、それまで住んでいた千葉県から埼玉県に引っ越しました。そこで母が近所の人にいい塾があると教えてもらって。4年生のときにおためしで、その塾の春期講習か夏期講習に通ってみたのがスタートだったと思います。
その講習後に塾から「入塾テストを受けてみませんか?」と言われました。受けたら意外と成績が良かったので、「入ってみる?」と母に聞かれて、何となく「うん」と返事をし、
あれよあれよと、という感じで、遊び回るだけだった毎日から一転、塾通いが始まりました。

正直そのときは中学受験をしたいとか、志望校に合格したいという意識はありませんでした。ただ塾は楽しくて、なかでも算数の授業が面白かったことは覚えています。
私はもともと勝気なタイプではなかったのですが、算数に限っては負けず嫌い。塾の算数の授業でも、先生が問題を出して、問題を解き終わった子から先生に丸つけしてもらうときは、「絶対一番になろう!」と気合いを入れて解いていましたね。
一方で社会、特に歴史は先生が何を言っているのか分からないし、やる気も出なくて、授業時間をやり過ごすのが苦痛でした。「幕府って何?」「大臣って何?」と当時の大人が決めた話でしょう、と。今となってはちゃんとやっておけばよかったと後悔しています(笑)。
そんな感じで4年生のときは平日2日、電車で塾に通い、5年生になると平日3日の塾に加えて、日曜日には塾が提携している東京の塾にテストを受けに行くようになりました。
プチスランプから学んだこと
日曜日のテストはテスト結果によってクラス分けがあって、クラスによってテストを受ける校舎も違ってくるんです。そしてその校舎内でも成績ごとにクラスが分かれていて、当初は一番上のクラスがある校舎で、1~6組の間を行ったり来たりしていました。
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