前出の札幌市の担当者も、
「切る時間やルールを機械的に決めたい思いはありますが、さまざまな内容の電話を受けますから、何分まで、などとそう簡単には線を引けません」
と話す。
だが、クレーム対応やカスハラに疲弊して職場を辞めていったり、心を病んだりする職員が少なくないこと。また、通常業務に支障が出るということは、別の市民への対応があと回しになってしまっているということ。取材した3者とも、こうした事実を知ってほしいと強く訴えた。
クレーマー天国を許してはならないが、「中の人」が置かれている状況も、ひとつの現実である。
(AERA dot.編集部・國府田英之)
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