フランス“研修”の一件で大炎上した自民党の今井絵理子参院議員が、党国会対策副委員長に就いたことをSNSで報告したところ、再び火がついた。指摘されるのはやはり、「フランス研修の報告は?」。帰国後、「追って報告します」とつづっていたのだが、一向に実行されていない。一方、これまでに隠れた実績があるのか、「なぜこの人が要職に就けるのか?」といった疑問の声も多い。岸田文雄首相も世論の反応は想定した上での“適材適所”なのだろう。その思惑を探った。
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〈第212回臨時国会が20日に召集されました。私は2度目の国会対策副委員長を拝命しました。なかなか国民の皆さんには見えづらいハードな裏方の仕事ですが、円滑な国会運営ができるよう努めてまいります。〉
X(旧ツイッター)にこう投稿したのは、今井氏だ。新たに任された役職に決意表明をすることは良いことだが、Xには〈ほかに報告することがあるだろ〉などとツッコミが殺到している。フランスでの活動報告 がまだされていないからだ。
ことの発端を振り返っておこう。今年7月、自民党女性局のメンバーが海外研修でフランスを訪れた。その際に撮影した、松川るい参院議員らの“エッフェル塔ポーズ”の写真や、ガイドツアーで見学したというリュクサンブール宮殿での松川氏と今井氏のツーショット、おしゃれなフランス料理の写真などがSNSに投稿された。それに対し、SNSでは〈国民生活が厳しい中で税金を使って観光をしているのか〉などと大炎上したのだ。