現役最後の打席を終え、一礼してベンチに戻る中日の和田一浩選手

 スポーツ紙デスクは「故障なく1シーズン試合に出続ければ、打率.280、25本塁打はクリアできるでしょう。もちろん、巨人としても中田は必要な戦力です。故障者が出る可能性があるし、中田を一塁、岡本を左翼で起用する攻撃的なオプションも選択肢になる。ただ、出場機会を最優先に求めるなら、他球団に移籍した方がチャンスは多い」と分析する。

 年齢が必ずしも弊害になるとは限らない。西武から中日に35歳でFA移籍した和田一浩は代表的なケースだ。10年に打率.339、37本塁打、93打点で4年ぶりの優勝に貢献。MVPを受賞した。15年には史上最年長42歳11か月で通算2000安打を達成。落合博満元監督の下、黄金時代の中心選手として活躍した。

 大学、社会人を経て24歳でプロ入りした和田と、高卒の中田を一概に比較はできないが34歳という年齢で老け込むのはまだまだ早い。来年はどのチームのユニフォームを身にまとい、グラウンドに立っているか。その決断が注目される。

(今川秀悟)
 

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