川に廃棄される火事災害の遺物、汚水をあふれさせる下水路の詰まり、絶えない不法投棄など、行き場をなくした廃棄物は増えるばかり。やがて1655(明暦元)年に、苦肉の策で隅田川東の永代浦にゴミを集積することが決まり、のちに埋め立てが始まった。「夢の島」の始まりである。

 こうした負の側面も見逃せない。温暖化が加速し、地球の悲鳴が聞こえる今。江戸のリサイクル社会からは、ポジティブな面からもネガティブな面からも、学ぶべきことが大いにありそうだ。

(構成 生活・文化編集部 塩澤 巧)

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