偉くなったと勘違い
一方、笹川氏は弁護士を通じて、
「性的暴行の事実は一切ありません。今後、当方としては宮脇市議に対して名誉棄損、虚偽告訴などのあらゆる責任追及の方法を検討していくことになります」
などとSNSでコメントを発表した。
維新の国会議員は、
「維新のいいところは、これまで政治に縁がなかった人が議員になっていること。ただ、そこで勘違いが起こる。役所に行けば『先生』と持ち上げられ、地域の会合でも最前列の席に案内される。偉くなったと勘違いするのです。それが不祥事が多発している一因だと思う」
と話す。
しかし、キャリアが短く、偉くなったと勘違いした、といった言い訳が通じない不祥事もある。
今年9月の大阪府枚方市長選で3度目の当選を果たした伏見隆市長(55)=大阪維新の会=だ。
投開票から2週間ほどした9月15日、枚方市内で飲食を伴う会合に参加した。そこに「伏見たかし 祝勝会」などと書かれた横断幕が掲げられたことが問題になっている。
吉村知事「誤解を招くのは事実」
公職選挙法では、当選後に有権者へのあいさつを目的とした祝賀会は「事後買収」にもなりかねないので禁じられている。
伏見市長は記者会見でこう説明した。
「会費を払って参加しました。祝勝会という文字が(横断幕に)ありました。よろしくないなと認識しました」
大阪維新の会代表でもあり、弁護士でもある大阪府の吉村洋文知事は記者会見で、
「事実関係を調査している。処分についてはそれに基づいて判断する。伏見市長が主催した会合ではないと聞いている。横断幕があったのは事実です。伏見市長も『不注意だ』と認めている。祝勝会の垂れ幕があり、そのなかで誤解を招くのは事実。公選法に引っかかるように思う」
との認識を示した。
さらには、日本維新の会所属の奈良県斑鳩町議だった大森恒太朗容疑者(41)=10月2日付で辞職=が5日に、業務上横領の疑いで奈良県警に逮捕された。発表などによると、自治会の会計担当だったときに、管理していた自治会名義の口座から現金20万円を引き出し、着服した疑いが持たれている。