昨年に比べて四球での出塁が増え、二軍とはいえ9割を超えるOPS(出塁率+長打率)をマークしているのは立派だ。また本職の内野だけでなく、外野を守れるユーティリティさも持ち味である。ヤクルトの内野は若手が多く、二軍でも出場機会が限られるというのは非常にもったいない印象を受けるだけに、他球団の方がチャンスが多くなる可能性は高いだろう。
冒頭でも触れたように環境の変化で大きく変わる可能性を秘めた選手は少なくない。他球団での活躍を恐れるあまり飼い殺すのではなく、積極的にチームを補強するための戦略として現役ドラフトやトレードが活性化されることを願いたい。(文・西尾典文)