アプリに表示された体組成計の計測値に基づく記者のカラダ記録。ヘルスウォッチと連動し、血圧や心拍数、体表面温度も記録、表示される

 ジムの中はエアコンが利いていて快適だった。持ち物はスマホだけ。着替えや靴を履き替える必要もない。入り口近くに、鍵のないむきだしの棚が設置されていた。これも低料金に抑えるためだろうが、さすがに盗難のリスクが気になり、スマホを置くのは控えた。チョコザップ広報によると、スマホや財布などの貴重品はロッカーに置かず、手荷物として持って利用する人が多いとのこと。盗難予防措置として各店舗に約10台の監視カメラを設置しているという。

たまらず焼きそば食う

 ジムの広さはコンビニの店内ほど。10人近くの男女が入館していたが、トレーニングマシンの約半分は空いていた。「静かだな」というのが最初の印象だった。マシンの重りの金属音が時折、「ガシーン」と響くだけでBGMもなく、会話をする人もいない。トレーニングメニューはアプリで推奨している週2回の「ちょいトレ」と決めていた。上半身を鍛えるチェストプレス、ラットプルダウン、下半身を鍛えるレッグプレス、アダクションという4種類のマシンを使った15回×2セットのメニューだ。これを約20分で完了。それだけで、パソコン仕事で蓄積されていた全身の凝りが意外なほどすっきりした。退館時も出口でスマホ認証が必要なのは、スマホの置き忘れを防止する意図もあるのだろう。利用者の回転が速く、来た時のメンバーの半分くらいは入れ替わっていた。

 ちなみに、トレーニングマシン1台あたりの平均利用時間は約4.8分。1人当たりの平均滞在時間は30分程度という。

 うっすら汗ばむ程度の運動量。秋風というには生暖かいが、外気が心地よく感じられたのは久しぶりだった。その直後、自分が「孤独のグルメ」の主人公、井之頭五郎になった気がした。「腹が……減った」。たまらずコンビニで焼きそばを買い、部活帰りの中学生のように一瞬で平らげてしまった。

 スキマ時間を使って、「ちょこっと運動したいニーズ」に応えるコンセプトは、先方の都合に合わせて不規則に取材が入る私の生活にマッチしていた。特に早朝の時間帯は利用者が少なく、落ち着いて利用できる。

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