「就任2年目になりますが、立浪監督がどういうチームを作りたいのか見えてこないんですよね。1点が欲しい場面で無策に終わる場面が目立つ。落合博満元監督が黄金期を築いた時代も得点力は低かったが、守り勝つ野球を徹底していた。立浪監督は走塁や守備のミスに苦言を呈していますが、繰り返されるのは、選手だけでなく首脳陣にも責任があると思います」
波紋を呼んだ采配もあった。8月25日のDeNA戦(バンテリン)で、今季1軍初登板の左腕・近藤廉が九回から投げて8安打5四死球で10失点の大炎上。球場がざわつくなか、立浪監督は交代させず続投させた。勝ちパターンのリリーバーしか残っていないチーム事情が背景にあったが、打ち込まれた近藤に心配の声が。この日先発したDeNAのバウアーが「僕は近藤投手に励ましの言葉を送りたい。近藤投手、落ち込まないで、続けるんだ。世界最高の選手でもそういう時はある」と自身のYouTubeチャンネルで激励のメッセージを送っていた。
負けが込むと、グラウンド外の話題も大きな騒動になる。立浪監督の提案で試合前の食事会場から炊飯器が撤去され、白米の提供が禁止になったことが複数のメディアで報じられた。報道によると、選手たちは事前に説明を受けていなかったため、白米が食べられなかったことに戸惑ったという。