楽天・田中将大

 楽天田中将大は以前のような圧倒的な投球を披露できなくなった。しかし実績と経験は群を抜いており、存在感はいまだ色褪せない。今年で35歳となるベテランとなった“マー君”の今後のキャリアはどうなるのだろうか……。

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 田中は今季もローテーションを守っているが、ここまで19試合の先発登板で7勝8敗、防御率4.74とエース級の成績は残せていない。かつてのような「打ち崩すことのできない投手」だった面影はなくなってしまった。

「本人も苦渋の決断だったようだが、(昨オフの年俸更改では)大幅減で楽天との契約延長を選んだ。シーズン開幕前に残り10勝に迫った日米通算200勝を仙台で成し遂げたかったのが大きな理由と言われている。ある意味で男気契約だったが、現在の成績では費用対効果が悪過ぎるとも言える」(在京球団編成担当者)

 楽天復帰3年目の今シーズンは、昨季の年俸9億円から大幅ダウンの4億7500万円で1年契約を結んだ。オフにはMLB球団からも獲得へ向けての話もあったという中で、東北への強い思いとともに球団側の歩み寄りもあって残留が実現したというが……。

「楽天は毎年のように大枚を叩いて大型補強を繰り返したが結果が伴わない。田中も復帰後2年続けて勝ち越しすらできていないので年俸がもっと下がってもおかしくなかった。本来なら年俸1~2億円も考えられたが驚くほどの高額契約だった」(スポーツマーケティング会社関係者)

 田中はコロナ禍真っ只中の2020年オフにメジャーリーグのヤンキースから古巣の楽天と契約。33歳となるシーズンに復帰し、年俸9億円プラス出来高の2年契約を結んだが、日本に戻ってからの2年間合計で13勝21敗と2シーズン続けて負け越している。復帰3年目の今季も防御率4.74とさらに成績が下降し、年俸に見合った活躍ができているとは言い難いだろう。今シーズン中に日米通算200勝を達成できるかも微妙なラインとなっている。

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投手としての価値もまだある?