一方、隣接する神宮球場、秩父宮ラグビー場を含めた近隣の再開発も計画されている。東京オリンピック時には、現在の秩父宮ラグビー場を取り壊して駐車場として活用、その後、新神宮球場を建設するという。現在の神宮球場跡地には新たなラグビー場を建設する計画だという。隣接するテニスコートや民間ビルなどを含めて、神宮外苑周辺をスポーツの一大拠点とする計画なのだ。
「スポーツは人がやるものであり、施設は関係ない」というのは絵空事にすぎない。トップレベルのスポーツを実施するには、それにふさわしい施設が必要だ。だが現在、リオデジャネイロ五輪を控えるブラジルでは、施設工事が間に合わないのではないかという噂は消えていない。2020年の東京オリンピックに際しては、そのような不名誉な噂が飛びかわないようにしてもらいたい。
(ライター・里田実彦)