菅野隼人さん(右)と菅野貴文さん(撮影/写真映像部・高野楓菜)
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 AERAの連載「はたらくふうふカンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年8月28日号では、小児プライマリケア認定看護師の菅野隼人さん、看護師・公認心理師のさん菅野貴文さんについて取り上げました。

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ふたりが29歳のとき、挙式。女性同士のカップルと協力して子を2人授かり、2番目の子(0歳)を菅野さんふうふが育てている。貴文さんと隼人さんは養子縁組しており、隼人さんは子どもの親権をもつ。

【出会いは?】互いに看護師の友だちを求めて出会い系のアプリに登録。

【挙式までの道のりは?】現状は婚姻できないので、何か形に残すため挙式をすることに。TV番組でプロポーズ&カミングアウトした。

【家事や家計の分担は?】家事は休みのほうがする。子の誕生を機に家計をまとめ、貴文さんが管理。

菅野隼人[34]小児プライマリケア認定看護師

かんの・はやと◆1989年、神奈川県生まれ。看護の専門高校を出た後、短期大学で看護を学んだ。県立大学病院の小児科で、病気の子どもたちやその家族のケアにあたる。2022年、認定看護師の資格を取得

 初めて彼の部屋に遊びに行ったとき、散らかり過ぎて座るところもなく。仕事のことで落ち込んで何もできなくなっていたんですね。とりあえず一緒に掃除をすることに。風呂場の排水口もすごい状態で、抵抗はあったけど、結局キレイにできたんです。そのとき「この人のためなら自分はここまでできるのか。この人とならつらいことも一緒に乗り越えていけるのかな」って、将来を意識し始めました。

 ずっと独りだと思っていたし、一生隠し通すつもりだったけど、彼の影響もあってカミングアウトすることに。親に拒絶され、泣いて彼に打ち明けたら「時間はかかると思うよ」と言ってくれて冷静になれた。最近は仕事も、以前と比べ客観的な視点で考えられるようになってきました。

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