学校や仕事、生活での悩みや疑問。廣津留さんならどう考える?(撮影/吉松伸太郎)
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小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(30)。その活動は音楽だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、廣津留さんが実践しているセルフケアについて知りたいという20代女性からのリクエストに応えてくれた。

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Q. 廣津留さんが毎日行っているというストレッチは、どんなものなのか詳しく知りたいです! 体や心のケアは勉強や仕事などの結果にもつながってくると思っています。廣津留さんは日々どんなセルフケアをしているのでしょうか。

A.  私の場合、メンタル面のケアは日記をつけることで自分の気持ちを整理しているのですが、フィジカル面のケアも大事だと思っています。体が健康でないと、仕事や勉強も全力で取り組めないですから。

 幼稚園の頃にバレエを習っていたことがあって、体がけっこう柔らかいんです。その頃からの習慣と、体の柔らかさをキープしたいという思いもあって、寝る前には必ずストレッチをしています。

 ストレッチは完全に自己流ですね。バレエでよくやるような、足を180度開脚して前屈するストレッチが多いかな。やっぱりこれをやると股関節の可動域が広がる気がするんですよ。移動が多いので乗り物に乗りっぱなしだった後は、開脚すると落ち着きます(笑)。ストレッチ用のポールに仰向けに乗って、首や肩まわりの筋肉を緩めるようにもしています。バイオリンを弾くので、どうしても首と肩が凝りやすいんですよね。基本的には、「ここが固まっているな」と思った部分をストレッチで緩めてコンディションを整える感じです。

 また、ときどきヨガや顔のマッサージもしています。中学生の時に、雑誌に載っていたヨガのポーズと顔マッサージの記事をスクラップして手順を丸暗記したんです。10ステップくらいですが、これをいまだに覚えていて、寝ぼけながらでもできるんですよ(笑)。

 2年くらい前からは、週に1回1時間のパーソナルトレーニングにも通っています。これもその時々の状況によってトレーナーさんが「今日は肩甲骨はがしたほうが良さそうですね」「バイオリンの本番前なので二の腕はあまりやらない方が良さそうですね」とメニューを調整くださるし、自分では分からない体のことをプロに任せられるので、私には向いているなと思っています。体幹が鍛えられて音の出し方が変わったなという実感がありますね。バイオリンは全身を使って鳴らしているようなところもあるので、体の安定感が増して、以前よりも音の出し方をコントロールしやすくなった気がします。

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廣津留さんが心がけている健康維持の3つのポイントは?