●NACK5スタジアム大宮(大宮アルディージャ)

「1960年開場でディエゴ・マラドーナもプレーした日本サッカー界の聖地的存在。漫画キャプテン翼にも登場したことで世界的にも知られる。改修後は砦のような両ゴール裏が印象的で、そこからの見やすさは日本屈指。緑が多くて四季を感じられる大宮公園内の雰囲気も素晴らしく、桜を見ながらのサッカー観戦は楽しみの1つ」

●味の素フィールド西が丘(ホームチームなし)

「Jリーグの常打ち会場ではないが、時間があれば足を運んでしまう。収容人員7,258人(立見席2,180人)はかなり少ないが、高校サッカーなどの好カードではパンパンに埋まり最高の雰囲気ができ上がる。大きな箱で空席が目立つより超満員の方が選手も気持ちが高まる。好試合が行われる理由の1つだと思う」

~客席からの景色、ロケーション、立地の素晴らしさ

 ロバーツ氏はサッカー観戦がてら日本中を旅するのが大好き。土地ごとの魅力を存分に感じられるスタジアムには、チームのカテゴリーや結果とは別の魅力を感じるという。

●IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)

「メインスタンド側から見て、右斜めに見える富士山の姿は絶景そのもの。春先のデーゲーム、雪が残った日本一の山を望みながらのサッカー観戦は言葉にできない。1991年に開場と古く、山上の立地でアクセスは不便だがこの景色が全てを凌駕する。新スタジアム建設が望まれているが、仮にそうなっても年に何回かは使用して欲しい箱」

●白波スタジアム(鹿児島ユナイテッドFC)

「昔ながらの典型的な陸上競技場で見やすさは期待できないところもある。しかしバックスタンド後方にそびえ立つ桜島を見ると、また行きたくなる不思議な箱。新スタジアム構想が二転三転で揉めているが、どこに建設されても桜島が見える場所になって欲しい。煙が上がる桜島は天然の発煙筒のようにも見え、選手も気持ちが高まるのではないか(笑)」

●Axisバードスタジアム(ガイナーレ鳥取)

「収容人員16,033人、ゴール裏席はロングシートが数列のこじんまりとした箱。田んぼの中にポツンと建設されており、牧歌的な環境でサッカーを楽しめる。同県米子市にはオールガイナーレYAJINスタジアムという第2本拠地もあり、両スタジアムをセットで訪れたい。地方のJ3チームを愛する人たちで盛り上がる姿にはサッカーの原点を感じる」

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育ち始めたスタジアムという名のサッカー文化