近年増えつつある新スタジアムは設計段階からファン目線を大事しており、見やすさは格段に上がっている。ロバーツ氏が挙げたのも、やはりサッカー専用スタジアムばかりだった。

●ユアテックスタジアム仙台(ベガルタ仙台)

「座席がピッチ全てを囲むように四方向に設置され、コーナー付近も直角ではなくカーブを描くように作られている。どの席からでも試合が見やすく『ハズレ席』はない。全席が屋根で覆われており天候に左右されないのも良い。最寄り駅の目の前というのも観戦環境としては最高位と言える」

●駅前不動産スタジアム(サガン鳥栖)

「2階席での観戦がお勧め。スタンドの傾斜がかなり急で最上段に立つと絶景に圧倒される。ピッチへの距離も近く感じるのでサッカー観戦にはこれ以上ない環境。仙台同様に最寄り駅の目の前にあり、試合がない日でもチームカラーのピンクとブルーにライトアップされた姿が電車内から見ることもできる」

「他にもフクダ電子アリーナ(ジェフ千葉)も二層式でどの席からでも見やすい。長野Uスタジアム(AC長野パルセイロ)はアウェー側だけ一層で他は二層の独特な形。観戦のしやすさに特化しており、なでしこジャパンのテストマッチで使用頻度が高い理由もわかる」

~近さ、迫力を身近に感じる箱

 サッカー専用スタジアムの醍醐味はピッチ上の選手との距離が極端に近いこと。英国のスタジアムに慣れているロバーツ氏のお眼鏡にかなう箱も数多く存在する。

●三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)

「老朽化が進んでいて一部は仮設感があるスタンド。しかしピッチ上の選手に手が届くほどの距離で、試合中の迫力がビシビシ伝わる。バック、ゴール裏は観客席に高さがなく見えにくいが、それを補うだけの近さがある。ここに慣れてしまったらテレビ観戦なんてできない。未来永劫、ずっと残して欲しい箱」

●ニッパツ三ツ沢球技場(横浜FC他)

「収容人員15,454人だが実数はそれより少ないだろう。屋根がなく座席に背もたれもない。トップリーグをやる環境ではないと思えるが、試合が始まればどの席からでも見やすく引き込まれてしまう。今のスタジアム近くでの建て替え計画が諸事情で頓挫したが、ファンからすれば逆に良かったとすら感じる」

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