筒香は15年からDeNAの主将を5年間務めた。16年は44本塁打、110打点で2冠王に輝いている。当時のチームメートは「ゴー(筒香)は残した数字だけでなく、野球に取り組む姿勢が若手のお手本だった。他の選手たちのプレーにも目を配り、声をかけていましたね。ああ見えて気遣いの人なんですよ。リーグ優勝は達成できませんでしたが、ゴーがチームの先頭になったことで万年Bクラスの暗黒時代から抜け出せた。負け犬体質を一掃した功績は大きいと思います」と振り返る。
19年オフにポスティング・システムでメジャー挑戦以降は、試練が続いている。レイズ、ドジャース、パイレーツと渡り歩いたが思い描いた活躍ができず、今年はレンジャーズとマイナー契約を結んだ。メジャー昇格を目指したがかなわず、6月下旬に自身の希望で契約を解除。メジャー他球団からのオファーが届かず、独立リーグで再スタートを切った。
米国に駐在する記者は、「メジャーでプレーすることに憧れていたので、悔いが残らないようにやり切ると思います。日本の複数球団が獲得に興味を示していると聞きましたが、米国でのプレーを決断したのは筒香らしいなと思います。ただ、もう一度メジャーの舞台でプレーできるかというと非常に厳しい。31歳と若くないですし、各球団は将来性を考えて若手のほうが起用の優先度が高い。メジャーでプレーする可能性を考えた時、来年も米国でプレーするかは不透明だと思います」と予測する。