スポーツ紙デスクはこう指摘する。

 「記録につかないミスを含めて、DeNAは緻密さに欠ける。進塁打が打てなかったり、犠打で走者を送れなかったりする課題が解消されていなかった。佐野を開幕から1番で起用していた打線も機能していたとは言いづらい。出塁率の高さを買って抜擢しましたが、春先から打率2割5分台と試行錯誤を続けていた。6月上旬から本来の3番に戻して状態が上がってきましたが、その後も5番、1番に打順を変更して落ち着かない。責任感が強い選手なのでいろいろ考えてしまった部分はあると思います」

 前出の他球団のスコアラーは、佐野の1番起用についてこう語っていた。

 「3番にいたほうが厄介ですよ。1番だと足が速いわけではないので長打を打たれなければいいと投手は大胆に攻められる。3番・佐野、4番・牧、5番・宮崎だと切れ目のない打線になる。1、2番で桑原、関根とチャンスメイクできる選手がいますしね」

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ベンチの戦術の引き出しの少なさ