スケジュール管理はデジタル派だけど、読書は紙派(撮影/吉松伸太郎)
スケジュール管理はデジタル派だけど、読書は紙派(撮影/吉松伸太郎)

 もし本の内容を理解するためにメモをするなら、自分にとって有用だと思った部分だけをメモすれば十分。自分には関係ないけど大事そうなところって、メモしても後で見直すことはほとんどない気がします。

 スマホでメモを取るときは、音声入力が断然おすすめです。読書しているのにメモに時間をとられてしまったらもったいない! 手入力よりも音読したほうがきっと頭にも入ってくるはずです。

Q. ふだんはどんな本を読みますか? 廣津留さんの読書ライフについて教えてください。

A. 本は移動中に読むことが多いので、基本的には文庫派です。ジャンルは小説かエッセーが好きで、ビジネス書は読みませんね。

 自分の部屋の真ん中にあるテーブルにいろんな読み物を積んでいます。書店で気になった文庫本や定期購読している雑誌の「The New Yorker」のほか、勉強中のスペイン語のテキスト、aikoさんのファンクラブ会報など。英語の本も何冊かありますが、積んだままです(笑)。

 読む本はその日の気分や状況次第。例えば、国際線の飛行機に乗るときはしっかり時間がとれるので長編小説、電車を細かく乗り換えて動くようなときは1編が6ページくらいのエッセーなど。だから、読みかけの本が多いかもしれません。最近は、辻村深月さんの『傲慢と善良』や岡田光世さんの“ニューヨークの魔法”シリーズを読みました。

 本に関しては、デジタルよりも紙派です。というのも、スマホやタブレットで読んでいるとメールなどの通知が気になってしまって……。お風呂でも読むので本がしわしわになってしまうんですけどね。私はボーッとすることができないというか、何かしていないと気が済まない体質なんです(笑)。ちょっとでも時間があるとスマホやPCの画面を見てしまって、Netflixを見たりメールに返信しちゃったり。ある意味、そこから気をそらすために本を読んでいるところがあるかもしれません。あちこち画面を見ないための、デジタル・デトックス的な読書タイム。デトックスできるうえ、本の内容も面白くてハマれたらラッキーだなって思います。

構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS

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