(写真はイメージ/GettyImages)
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 意地悪なことを言ってくる人、あなたの周りにもいませんか。心理カウンセラーで「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所オールイズワン代表の石原加受子さんは、「意地悪を言う人は、一皮むけばただの劣等感。嫉妬から嫌味を言っています。『自分さえ我慢すればいいんだ』という思いは捨てて『逃げるが勝ち』と思ってください」と話す。石原さんが監修した『心理学でわかる 女子の人間関係・感情辞典』(朝日新聞出版)から、意地悪なことを言われたときの上手な対処法を紹介する。

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 心にグサグサ突き刺さる意地悪な発言は、武器のように感じられますが、一皮むけばただの劣等感。言ってくる人から見るとあなたのほうが優れているので、それがうらやましくて、自分と同じレベルに引きずり下ろそうとしているのです。

 意地悪なことを正論であるかのように主張しますが、実際には自分の勝手な意見・判断を一方的に述べているだけです。

 また、対抗心や復讐心の強い人は、やたらと嫌味を言って挑発してきます。そして、あなたが困惑したり傷ついたりするのを見て楽しみ、あなたが苦しむのを面白がっています。

 愛情をもって人と交流した経験がなく、人の痛みに共感することができない、あるいは、反社会性パーソナリティ障害を患っているのかもしれません。

 ですから、意地悪なことや嫌味を言われても、決して真に受けてはいけません。イヤなことをネチネチ言ってきたら「ふーん、そういう意見もあるのか」と思うだけにして、会話を打ち切ってしまいましょう。上から目線でアドバイス風なことを言われたら「ご忠告ありがとう」とだけ答えていれば、言い争いは回避できます。

 あえて言い返すことを選ぶなら、相手のペースに巻き込まれないよう注意しましょう。感情に任せて怒鳴ったりせず、落ち着いて自分の気持ちだけを伝えることに集中します。相手との境界線をしっかり意識して、自分を守ることが最優先です。

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意地悪を言う人からは「逃げるが勝ち」