大谷翔平(左)がエンゼルスに入団以来、ともに主力として戦うマイク・トラウト(右)
大谷翔平(左)がエンゼルスに入団以来、ともに主力として戦うマイク・トラウト(右)
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 今季も二刀流として大活躍の大谷翔平(エンゼルス)。前半戦が終了し、3年連続の選出となったオールスターでのパフォーマンスも楽しみだが、同時に所属するエンゼルスの後半戦のことが気になる人は多いだろう。

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 2014年を最後にプレーオフから遠ざかっているエンゼルスだが、ポストシーズン進出へ向けて“黄色信号”が灯っている。前半戦は45勝46敗でア・リーグ西地区首位のレンジャーズから7ゲーム差の4位。ワイルドカード争いでは圏内から5ゲーム差とプレーオフ進出の可能性を残しているが、球宴前に怪我人が続出したことでこれからの戦いに不安が漂う。

 なんといっても痛かったのは大谷とともにチームの顔として長年プレーしているマイク・トラウト外野手の離脱だ。3日のパドレス戦で左手首を骨折し、故障者リスト(IL)入り。長期離脱が余儀なくされている。

 トラウトが怪我をすると「エンゼルスは今季を諦めるのでは?」という憶測も出てきた。メジャーリーグ公式サイトの『MLB.com』も「トラウトの怪我で大谷のトレード放出の可能性が増した?」という内容の記事を出したほどだ。

 もちろんエンゼルスが開幕時からのプラン通り、ワールドシリーズ制覇を狙いに行く見込みは高い。しかしトラウトの故障離脱でプラン変更の可能性も出てきたという。存在自体がチーム、そして大谷の去就にもインパクトを与えるということが伺い知れる。

「レギュラーシーズンを勝ち抜くには総合力が必要。今季はここまでチーム全体が噛み合い良い戦いをしていたが、柱となるトラウトがいなくなったことで今後の行方が厳しくなった。最後までプレーオフ進出、その後の世界一を目指すのか? 球団フロント、GMの判断に注目が集まる」(MLB球団アジア地区担当スカウト)

 トラウトが長期離脱となり、このままチームがプレーオフに進出できないとなると、今オフにフリーエージェント(FA)となる大谷のエンゼルス退団に拍車がかかるという声もあるが……。

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今後の去就はどうなるのか?