教育の国際化が進むなか、日本の大学の位置付けも気になるところ。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部が調査・収集したデータに基づき作成した『大学ランキング2024』(朝日新聞出版)では、「Times Higher Education」公表の世界大学ランキングを掲載。その一部を紹介する。
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イギリスの「TIMES」紙が発行する高等教育雑誌「Times Higher Education」は、「World University Rankings2023」を公表している。評価指標は教育=学習環境(30%)、研究=研究の量、財政、評判(30%)、論文=1論文あたりの被引用数(30%)、産学連携=産業界からの研究費収入(2.5%)、国際化=外国人教員、留学生の比率(7.5%)の5分野。これらをスコア化して順位を出している。
≪世界大学ランキング≫
1位:オックスフォード大(英)/総合スコア96.4ポイント
2位:ハーバード大(米)/総合スコア 95.2ポイント
3位:ケンブリッジ大(英)、スタンフォード大(米)/総合スコア94.8ポイント
5位:マサチューセッツ工科大(米)/総合スコア94.2ポイント
日本の大学は117校がランクインした。トップの東京大は総合スコア75.9ポイントで、昨年から4ランク落として39位だった。ネックになっているのが「国際化」の指標(43.3ポイント)で、上位50校のうちここで50ポイントを下回ったのは東京大を含む3校のみ。
一方、会津大(801~1000位)は、「国際化」(74.6ポイント)が評価されてのランクインだ。会津大は外国人教授の比率が日本1位(学生数1000人以上3000人未満規模)でもある。
今年新たにランクインしたのは大阪市立大と大阪府立大が統合した大阪公立大で、1201~1500位のレンジに位置する。なお、統合前の2校とも昨年は同レンジのランクだった。
アジア圏のトップは中国の清華大(16位)。中国の大学では復旦大が60位→51位、上海交通大が84位→52位とそれぞれ大きく順位を上げた。上海交通大は理工学系に強みをもつ大学で、今回は「産学連携」で100ポイントの評価を受けている。
(文・大学ランキング編集部)