元日本ハムのクリス・マーティン(レッドソックス)も安定した投球を見せている。昨年もシーズン途中から所属したドジャースで26試合に登板して防御率1点台と好投していたが、今年も28試合に登板して2勝1敗、14ホールド、1セーブ、防御率1.67、WHIP0.96と勝ちパターンの中継ぎとして起用されている。

 その他では、元日本ハム&ソフトバンクのニック・マルティネス(パドレス)が34試合の登板で4勝3敗、10ホールド、1セーブ、防御率4.02。元阪神のピアース・ジョンソン(ロッキーズ)が38試合の登板で1勝4敗、2ホールド、13セーブ、防御率6.49という成績となっている。

 先発投手では、米国に復帰した2018年に18勝を挙げ最多勝に輝いた元巨人のマイルズ・マイコラス(カージナルス)が、チームが不調ということもあって18試合の登板で4勝(5敗、防御率4.51)にとどまっている。とはいえ、メジャー通算50勝まであと1勝と迫っており、今季中の達成は間違いないだろう。

 一方で野手で活躍が目立つのは、日本では4試合の出場のみにとどまった元巨人のアドリス・ガルシア外野手(レンジャーズ)だ。2021年には大谷と一時ホームラン争いをするなど、日本にもその活躍が伝えられることもあったが、今年も安定したパフォーマンスを見せている。

 ここまで86試合に出場して打率.261ながら、ホームランはア・リーグ3位の22本、打点はリーグトップの「71」をマーク。加えて外野守備にも定評があり、UZRという守備力の指標(FanGraphsを参照)で、右翼手としては4番目に高い数値を記録している。チームもナ・リーグ西地区首位を快走しており、オールスターファン投票の外野手部門でもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、マイク・トラウト(エンゼルス)らスター揃いの中で6位の得票を獲得し、自身2度目のオールスター選出を決めた。ホームランダービーへの出場も決まっており、球宴での活躍も気になるところだ。

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ガルシア同様にMLBで“ブレイク”した元助っ人