ヤクルト時代のマクガフ
ヤクルト時代のマクガフ
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 近年はNPBでプレーした外国人選手が、米国復帰後に活躍するケースが目立っている。今季から新たにMLB球団に加入した選手を含め、“元助っ人”たちはどんなパフォーマンスを見せているのだろうか。オールスターブレークが間近に迫った折り返し直前の成績で確認したい。

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 昨オフに米国に復帰した選手では、ヤクルトのリーグ2連覇に貢献したマクガフがダイヤモンドバックスでプレーしている。2年総額625万ドル(約9億円)で契約を結んだことからも、日本での実績が評価されていることが伺えるが、MLBに戻ってからも期待通りしっかりと結果を残している。

 ここまで0勝6敗と白星こそないが、39試合に登板して12ホールド、7セーブ、防御率2.84、WHIP0.97と安定した投球を披露。44回1/3を投げて、イニングを大きく上回る53個の三振を奪っている。8年ぶりの復帰となったMLBでは序盤こそ失点が目立ったが、シーズン途中から調子を上げ17試合連続で無失点をマークするなど、今ではクローザーを任されている。

 所属するナ・リーグ西地区のダイヤモンドバックスは直近3シーズンで最下位2回と低迷が続いていたが、ここまで首位をキープ。日本時代と同様に勝てないチームに加入して、常勝チームの一員となれるか。7月1日の試合では好調のエンゼルス大谷翔平を一直に打ち取るなど、さらなる飛躍を予感させている。

 マクガフ同様に元助っ人で目立つのはリリーフ陣の活躍。今年際立った成績を残しているのは元ソフトバンクの左腕マット・ムーアだ。今季から大谷がプレーしているエンゼルスに加入し、22試合の登板で3勝1敗、12ホールド、防御率1.44、WHIP0.80と勝ちパターンの一角として活躍。ただ、好調を維持していたものの、脇腹を痛めて5月28日にIL(故障者リスト)入りして戦列離脱となった。オールスター後に復帰が見込まれているが、2014年以来となるプレーオフ進出に向け戦っているエンゼルスブルペンの貴重なピースとなれるか。

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野手で活躍が目立つ元助っ人たちは?