新庄監督は「今季の目標は日本一」と口にはしているが、今の状況を考え現実的な目標も描いている。続投に意欲を示した来季を“勝負の年”と見据えており、今オフ補強の目玉として筒香嘉智(現在フリーエージェント)と藤浪晋太郎(アスレチックス)も候補になり得るという。

「一塁は渋滞しているので二遊間が欲しい、というコメントもあった。二遊間は外国人、筒香には外野手とDHとして期待しているのではないか。万波、野村佑希など右の大砲は育っているので、清宮幸太郎とともに左の柱になって欲しい選手」(日本ハム担当記者)

 筒香は今季レンジャーズ傘下の3Aでプレーしていたがメジャー昇格ならず、6月22日(現地時間)にオプトアウトの権利を行使してチームを退団。3Aでは51試合に出場し、打率.249、6本塁打、33打点という成績を残していた。今後は米国でチーム探しを続けるというが、31歳という年齢でメジャーでは結果を残せていないということもあり厳しい状況も予想される。NPBで本塁打王を獲得した大砲の動向には日本ハムを含め注視している球団は多い。

 一方、藤浪については新庄監督がかねてから“欲しい”と公言している投手。今年3月にプロ野球OB・西岡剛氏のYoutubeチャンネル「Nishioka Tsuyoshi Channel」に出演した際には、昨年10月のトレードで加入した江越大賀とともに藤浪を狙っていたことを口にしている。

「藤波はコントロール難が度々指摘される投手ではあるが、新庄監督は常に高評価を与えている。球威があること、そして阪神でのプレーで身についている精神力を評価している。また大阪桐蔭時代に甲子園で日本一になった勝ち運にも興味を持っているという」(在京球団編成担当)

 今季からMLBアスレチックスでプレーする藤浪は、米国での覚醒が期待されたが制球力の悪さは相変わらず。開幕当初は先発として起用されていたが、炎上する試合が続き中継ぎに配置転換となった。

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