AERA 2023年7月3日号より
AERA 2023年7月3日号より

 ベスト体重を保つために必要なエネルギー量を下回らないこと、と加藤さんは説く。

「要は、カロリーを減らしすぎると低栄養素状態になり、体の調子が悪くなるということです」

 自分自身のエネルギー必要量は体重や日々の活動量によって異なる。どんなに低い人でも、1日1200キロカロリーを下回るような食事は避けたい。

 厚労省は生活習慣病の予防・改善につながるPFCバランスとして、たんぱく質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%という目標値を提示している。ただ、この手掛かりだけで自分にふさわしいPFCバランスや摂取カロリー量を判断することは難しい。

 そこで加藤さんに「体重1キロあたりの理想栄養量」を独自試算してもらった。自分の体重に当てはめて掛け算してほしい。やせたい人は“理想の体重”から逆算しよう。

■どのコンビニでも応用

「デスクワークが中心で、通勤や買い物などによる移動や家事労働に1日合計2時間を費やす人を『普通の活動量』と想定しています。もっと活動量が多い人は、たんぱく質を増やしても差し支えありません。脂質については、必須脂肪酸が不足しない水準(20%)に下限を定めて計算しました。そして、たんぱく質20%と脂質20%を差し引いた60%が炭水化物(糖質、食物繊維)となります」

 食物繊維は、どんな体重の人でも成人なら1日20グラムだ。これも加藤さんが厚労省のデータからはじき出した数字。

 さて、食の基本がわかったところで、加藤さんが組み合わせたコンビニ食の理想チョイスを見ていこう。大手3社でそれぞれ趣向を変えている。

 セブン-イレブンは、米と副菜という和定食風のセットメニュー。王道である。

 ローソンは糖質控えめで食物繊維が豊富な「ブランパン」と人気の「からあげクン」をベースに、たんぱく質多めのサラダをオン。「たんぱく質20gが摂れる のむヨーグルト」や野菜たっぷりのスムージーなど、高品質なオリジナル健康ドリンクが多く、比較的安価で買えるのもローソンの強みだ。

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