
「鏡学」という独自メソッドでカウンセリングを行う鎌田聖菜さんが言う。
「ハッピーになりたければ、自分が笑顔で接する。ご機嫌な毎日を過ごしていると、相手もご機嫌になり、家庭が居心地の良いものになっていきます」
前述の記者の友人の話ではないが、鎌田さんは「褒める」ことの必要性を強調する。
「『バカ旦那/嫁が』なんて周囲に言っていませんか。照れた上ではあっても言葉のエネルギーは大きい。『髪形似合うね』『料理おいしいね』とお互い褒める習慣を作ってください。最初は恥ずかしい。でも、3~4回やったら慣れます。誰だって、褒められたら気分がいい。褒めることは、相手に関心を持つことにもなります」
鎌田さんは、こうも言う。
「熟年離婚に至っても構わないなら、無理に何かしなくていい。でも2人でこの先もハッピーに過ごしていきたいなら、行動を起こすべきです」
(ライター・羽根田真智)
※AERA 2023年6月5日号より抜粋