有原は米国2年間で15試合の登板(うち先発は14試合)にとどまり、3勝7敗、防御率7.57の成績。渡米1年目に右肩の手術を受けた影響などもあり、結果を残すことができなかった。昨オフにFAとなり、ソフトバンクと3年15億円(推定)の大型契約を結び日本復帰を果たした。

「年齢(藤浪29歳、有原30歳)もほぼ同じで、NPB勝利数(藤浪57勝、有原60勝)も同じような数字。故障の経験がない分だけ藤浪の方がフレッシュな状態という見方もできる。『うちが生まれ変わらせる』という男気ある球団が出る可能性はある」(在京球団編成担当者)

 このままの状況が続けば、藤浪のメジャー挑戦は今年で終わってしまう可能性が高い。今後、悪い流れを覆し米国でブレイクを果たせるのか。または、苦戦から抜け出せず所属球団から厳しい現実を突きつけられてしまうのか。いずれにせよ、日本では注目度の高い選手だけに気になるところ。戦力外になった場合、アスレチックス以外の球団は獲得に動く可能性が低いと見られているだけに、今後の登板は1試合、1試合が生き残りのために重要なものとなる。