大宮:面白い。
高田:それで進路相談のとき、先生に「大学どこ行くの?」って聞かれて、「国立もちょっと受けてみたい」「東大、京大あたりを狙ってみるのはどうですか」と話したら、「ああ、あなたは無理よ」って。
大宮:えっ。
高田:この成績だとちょっと無理ですね、みたいな感じ。これは絶対に先生をギャフンと言わせちゃおうと思いました(笑)。
大宮:逆境があると燃えるタイプなんですね。
高田:こそっとね。地味に一人で燃えるので、あまり周りに気付かれないんですけど。
大宮:でも、国立の中でも東大にしたのは、なんでなんですか。
高田:まあ上から行くのがいいでしょう、と思って(笑)。だから、もともと東大に憧れていたとか、本当に東大に行こうとか思ってたわけでもなくて、私の第1志望は慶應でした。
大宮:確かに、なんか、ぽいです。
高田:私が留学してる間に、親友たちが先に慶應に入学してたので。でも、試しに東大を受けてみようという感じでした。
大宮エリー(おおみや・えりー)/1975年、大阪府出身。99年、東京大学薬学部卒業。脚本家、演出家などを経て画家として活躍。瀬戸内国際芸術祭(岡山県・犬島)で「光と内省のフラワーベンチ」を展示。2023年7月11~24日にスパイラルガーデン(東京)で個展を控えている
高田万由子(たかた・まゆこ)/1971年、東京都出身。東京大学在学中に「週刊朝日」女子大生表紙シリーズのモデルに。「たけし・逸見の平成教育委員会」レギュラー出演。94年、東京大学文学部卒業。99年、バイオリニストの葉加瀬太郎さんと結婚。2007年にロンドンに移住
※AERA 2023年6月19日号