「昨オフは日本ハムが主力の西川遥輝、大田泰示、秋吉亮に契約を提示せず、ノンテンダーとなった。FA権を保持する3選手との契約延長には年俸アップは避けられない状況だったのもある。球団経営を重視した場合は的確な判断だった」(スポーツマネージメント関連会社)

「実績があるとはいえ、(昨オフの時点で)西川が29歳、大田が31歳、秋吉が32歳。年齢的に考えると高額年俸を払ってまで獲得するにはリスクが大き過ぎる。3人が事実上の自由契約だったので獲得球団も動きやすかった。今後はこういったケースでない限り、主力クラスの移籍はまとまりにくいはず」(在京球団編成担当)

 このように、トレードを含め日本の移籍市場が静かな理由には様々な要因が絡む。

 今オフには西武の森友哉らがFAとなってストーブリーグを迎えるが、動きはあるのだろうか。日本の生え抜きを育ててチームを強くするという楽しみ方も魅力的だが、もう少しトレードなど移籍市場が活発化した方がプロ野球は盛り上がっていくのではないか。今は状況的に難しい部分があるのは間違いないが、今後は現役ドラフトの活用を含め、選手の流動性が高まる仕組みが整備されることを望みたい。
 

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