若宮 ネジ巻き式時計とか調度品一つとっても、ここにしかない素晴らしさです。そして、ここでの宿泊は夕・朝食付きのプランをセレクトすることをおすすめします。オールインクルーシブスタイルなので、レストランでの食事はもちろん、2つあるラウンジで24時間楽しめる軽食やお酒のほか、客室にはシャンパンやクラフトビールが備えられた豪華なミニバーもあるんです。心躍りますが到底飲みきれる量じゃない(笑)。
横井 オールインクルーシブって、何も気兼ねすることなくホテルステイできていいですよね。丸福樓は感度の高い、どちらかというと玄人向けのホテルかなという気がするのですが、京都らしさを存分に味わいたい!という人におすすめの最新ホテルはありますか?
若宮 「HOTEL THE MITSUI KYOTO」です。かつて三井総領家の邸宅・油小路邸があった場所が約300年の時を経て、日本最上級ホテルとして新たな歴史をスタートさせた……。京都ならではの歴史ロマンですよね。
ミシマ 伝統と歴史をそこかしこに感じられるけど、それを今の時代に合わせて再構築している、というのがいいですよね。
横井 スイートルームからの二条城ビューも圧巻ですよね。
若宮 161室中5室しかない“ニジョウスイート”ですね。まさに二条城を眺めるための客室という感じで、昼はもちろん夜の幽玄な姿が印象的です。
横井 日本庭園を望むガーデンビューの客室もいいですよね。
若宮 三井家の歴史ある池泉回遊式庭園を現代によみがえらせたんですよね。客室、レストラン、ロビーラウンジのどこからでも手入れが行き届いた庭園を見ることができて、心豊かな時間を過ごさせてくれます。
横井 とにかく建築、インテリア、お庭、料理、すべてのグレードの高さが半端じゃないですよね。三井のホテルブランドの中でも最高のものを作るんだっていうプライドを感じます。
若宮 朝食の梅干し一つ、海苔一つとっても「食べたことない!人生で一番うまい!」っていうレベルで、朝から一人感動で震えてました(笑)。
◆海外に求めた「非日常感」は国内の「島旅」で満たす
横井 今までだったら行かなかったような島にこんな素敵な宿が!というケースも増えていますよね。
若宮 コロナ禍で海外に行きづらくなったからこそ「非日常感」を国内リゾートに求めるようになっています。沖縄はもちろん人気なんですが、しまなみ海道が通る生口島や奄美大島にも洗練されたホテルがオープンしています。