遊撃手は若手2人に注目。来年3月で22歳となるワンダー・フランコ(レイズ)はメジャーデビューした21年にア・リーグ新人王投票3位に入った超逸材。今季は故障に泣いたが、秘めたポテンシャルは計り知れない。今季メジャーデビューした25歳のジェレミー・ペーニャ(アストロズ)は強豪の正遊撃手を務めあげ、ワールドシリーズではMVPを獲得する活躍で優勝に貢献。22本塁打を放った打撃力にゴールドグラブ賞を獲得した守備力を兼ね備えている。

 そのほかにも二塁や遊撃、外野も守れるユーティリティープレーヤーのケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)、衰えは隠せないものの通算2639安打を誇るロビンソン・カノ(前ブレーブス)なども控えている。

【外野陣】

 こちらの目玉は今季途中にナショナルズからパドレスへ移籍したフアン・ソトだろう。21歳でシーズンを過ごした2020年に打率3割5分1厘で首位打者に輝いた天才肌で、今季は打率2割4分2厘に終わったもののリーグ最多の135四球となった選球眼の良さで出塁率は4割1厘だった。

 そのソト以上のスーパースターになり得るのが、今季のア・リーグ新人王に選ばれたフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)だ。打率2割8分4厘、28本塁打、75打点、25盗塁の好成績を挙げており、終盤の故障離脱がなければ「30本塁打・30盗塁」もあり得た。

 この2人以外では、守備に定評のあるベテランのスターリング・マルテ(メッツ)、長打力は抜群のイーロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)とテオスカー・ヘルナンデス(マリナーズ)などにも注目したい。

【投手陣+捕手】

 先に捕手に触れると、ここは超大物と呼べる選手が不在。守備に不安はあるが打撃力は十分なゲーリー・サンチェス(ツインズ)か、今季はブルワーズで8試合の出場に終わったもののオリオールズで正捕手経験があるペドロ・セベリーノ、今季のレイズで70試合で先発マスクをかぶったフランシスコ・メヒアあたりになるだろうか。

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