先ごろ、2023年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の米国代表30人が出揃ったというニュースが入ってきた。その顔触れはマイク・トラウト外野手(エンゼルス)、ムーキー・ベッツ外野手(ドジャース)、ポール・ゴールドシュミット一塁手(カージナルス)のMVPトリオを筆頭に、現役屈指の名三塁手ノーラン・アレナド(カージナルス)や今季のナ・リーグ本塁打王カイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)など強打者がずらり。
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投手陣もクレイトン・カーショー(ドジャース)やローガン・ウェブ(ジャイアンツ)、デビン・ウィリアムズ(ブルワーズ)など先発にもブルペンにもスターが名を連ね、まさに優勝候補と言うべき豪華な陣容だ。
だがこの「銀河系軍団」に勝るとも劣らないメンバーが集まりそうな国がもうひとつある。それがドミニカ共和国だ。今回は現時点で出場を表明している選手を中心に同国の代表候補を予想してみる。
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【内野陣】
一塁には、2021年に大谷翔平(エンゼルス)とア・リーグMVPを争ったことで日本でもよく知られるウラジーミル・ゲレロJr.(ブルージェイズ)がいる。今季はやや成績を落としたがそれでも32本塁打、97打点をマークした。しかも打撃だけでなくゴールドグラブ賞を獲得した守備でも貢献できる選手だ。
二塁はやや手薄なので後回しにして三塁に目を向けると、ここにはマニー・マチャド(パドレス)とホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、ラファエル・デバース(レッドソックス)の3人がいる。マチャドは何度もMVP争い上位に顔を出したことのある攻守ともに一流の三塁手で、ラミレスもシルバースラッガー賞4回を誇るクラッチヒッターとして名を馳せる。甲乙つけがたく、二塁を守った経験があるラミレスをそちらに回して両雄を並び立たせる可能性もある。
デバースは21年に38本塁打、113打点をマークしたように打撃力は文句なしだが、守備面では三塁特化なうえにマチャドには一歩譲るため、指名打者に回ると予想してみる。