ソフトバンクと同じパ・リーグのロッテも、巨人を退団となった外野手のグレゴリー・ポランコと、投手のC.C.メルセデスを獲得した。ポランコはMLB通算696安打、96本塁打と実績十分で、来日1年目の昨季は24本塁打、58打点をマーク。メルセデスは2017年に育成契約で巨人に入団。2018年シーズン途中に支配下選手となり、通算83試合に先発登板して29勝28敗、防御率3.14を記録していた。
「ポランコは昨季の打率が.240と確実性に欠けたが長打力が魅力。来日2年目の適応能力も期待されていたが、守備力の低さがネックとなった。メルセデスは5回までは素晴らしい投球をするが、スタミナが切れてから打ち込まれるケースが目立った。巨人がリーグ制覇、日本一を狙う上では物足りないという判断だった」(巨人担当記者)
両選手ともに“欠点”もあり、前所属の巨人からは退団となったが、新天地のロッテでは大きな戦力となる可能性を秘める。ポランコが31歳、メルセデスが28歳と年齢的にも若く、日本の野球を経験しているというのが何と言っても大きい。
ポランコはDH制のあるパ・リーグ球団なら打撃のみに専念でき、「あの打撃ならパ・リーグのどこの球場でも、しっかりとスタンドインすることが出来ると思う」とロッテ吉井理人監督は得点力アップに向け手応えを感じている。
また同監督はメルセデスに関しては「左の先発ピッチャーとして期待をしています」と語り、「とにかく20人、しっかり投げられるようにして欲しい」と具体的ノルマまで伝えているとされる。
メルセデスの場合が顕著だが、国内移籍の場合は助っ人であっても細かいプレースタイルなども把握できており、起用法のイメージが入団前から描けるのがメリットだ。
「ソフトバンクはオスナ加入したことで(元々リリーフだった投手を)先発に回して千賀の穴を埋めることができそう。ロッテは得点力不足が投手陣に負担をかけている部分があったが、大砲と左の先発を1枚増やせてチーム力は格段に上がった。優勝を狙う上で適材適所の良い補強」(在京球団編成担当)
ソフトバンクとロッテ以外では、こちらもパ・リーグの日本ハムが中日を退団したアリエル・マルティネスと契約。26歳の右打ち捕手は長打力に優れ、外野手やDHでの起用も可能だ。