成績的なことを考えると1500万~2000万ドル程度の年俸があってもおかしくない。だが、ガルシアは2017年からアメリカでプレーしているものの、メジャーに在籍した期間も短く、FAの権利を得るのは順調に行っても2026年シーズン終了後。これだけの成績を残していながら、まだ年俸調停の権利も有しておらず、昨季の年俸はメジャー最低年俸の70万ドルより少しだけ高い71万4000ドル(約9400万円)。今季のオフは年俸調停の権利を得て迎えられる見込みで、そこで年俸の大幅アップも期待できるが、FAとなるシーズンには30代半ばになっており、「日本で成功」→「メジャーで活躍」→「大型契約」という“成功モデル”からは外れてしまっているのは実にもったいない気もする。

 このオフには吉田正尚(前オリックス)がレッドソックスと5年総額9000万ドル(約118憶5000万円)、千賀滉大(前ソフトバンク)がメッツと5年総額7500万ドル(約98億7000万円)の高額契約を結ぶなど、メジャーでの年俸高騰はとどまることを知らない。NPBのトッププレイヤーに対しては大型契約をオファーする流れも続くことが予想され、特に外国人選手は足掛かりとしてNPBでプレーすることを望む選手が増えそうだ。

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